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【記事】シンガポールの人材採用ヒント

「成果主義・実力主義」を国家として高らかに唱えているシンガポールでは、就職・転職に対する考え方も日本とは大きく異なっています。シンガポール人の多くは、「パフォーマンスを上げて成果を出している限りは、きちんと評価されるべきであり、それ相応の報酬が与えられるべきである」と考えており、自分を評価してくれる企業、更なるキャリアアップ・給与アップを求めて、転職を重ねていく傾向があります。そのため、1社に長く勤める傾向にある日系企業の中には、企業への定着率が低いシンガポール人の採用に苦労されている企業様もいらっしゃるのではないでしょうか?

シンガポール人の求職者に希望就職先をヒアリングすると、1.シンガポール政府・金融機関、2.シンガポール企業、3.欧米企業の順位で人気があり、日系企業に関しては、“給与水準が低い”、“昇給や昇進がしづらい”、“人事制度が不透明で公平性がない”などのネガティブな意見があり、必ずしも印象が良いわけではないのも事実です。

このような背景をご理解いただきますと、シンガポール人の採用の際の見え方も少し違うものになってくるのではないでしょうか。
本記事ではシンガポール人を採用する際のポイントについてまとめましたので、是非ご参考になさってください。

1. スピード

日系企業の日本人駐在員の方が最も気をつけないといけないポイント、それはスピードです。早い候補者は1週間で転職先が決まるため、優秀な人材の獲得には1にも2にもスピードが重要になってきます。オファーを出す早さも候補者の就職先意思決定に関わる重要な要素です。「最終面接終了後に本社の経営会議にかける・稟議を回す」、「4回、5回に渡る面接」、「各面接の間隔が1週間以上空く」などの傾向がある会社様は、採用が上手く進まないケースが見受けられますので注意が必要です。

2. キャリアパス

この会社でどんな経験を積めるのか、どのようなキャリアパスが描けるのか、を候補者に伝える事も非常に重要です。特に日系企業については「一定レベル以上の役職は日本人駐在員が占めている」ケースが多いと思います。面接時に、直近の仕事についての説明だけでなく、3年後、5年後に期待したい姿、会社全体の方針・戦略など、長期的プランを踏まえた上でこの採用を行っていることをきちんと具体的に説明する必要があります。

3. タイトル

多くの求職者は転職先を検討する上で、タイトルも重要な要素として見ております。現職より上のタイトルを設定できればそれに越したことはないのですが、組織上、どうしても柔軟なポジションタイトルの設定が難しい場合などは、面接時に「何を満たせば次のポジションにキャリアアップすることが出来るか」の昇格基準を具体的にお話すると良いと思います。

日本とは異なり、阿吽の呼吸が通用しないのも海外の特徴です。
上記にお伝えしたポイントが採用成功の一助となれば幸いです。

また別ページにて、「1年で最も転職活動の活発な時期」に関してもご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。

https://www.jac-recruitment.sg/ja/blog/2020/12/jinjisodan3

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