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【記事】シンガポール「経理・財務」転職市場動向

​シンガポールの経理・財務職の転職市場:成長と展望

シンガポールの転職市場では、経理・財務職の求人数が増加しています。コロナ前の水準にはまだ達していませんが、明らかな回復の兆しが見られます。この記事では、JAC Recruitmentの実績を基に、シンガポールでの経理・財務職の転職市場動向を独自の視点からご紹介いたします。


なぜシンガポールの経理・財務職が注目されているのか?

シンガポールはアジアの金融ハブとして知られ、グローバル企業が拠点を置く国として非常に魅力的です。経済の安定性とビジネス環境の整備が進む中、経理・財務職のプロフェッショナルに対する需要が高まっています。特に、グローバル企業や新興企業が、財務戦略の立案やリスク管理のスペシャリストを求めており、経済の変動に対応できるスキルと経験を持つ経理・財務職のスペシャリストは、シンガポールのビジネスシーンで非常に重要な役割を果たしています。


シンガポールにおける経理・財務職のトレンドと求人ニーズ

当社は長年にわたりシンガポールのビジネスシーンを見つめ続けてきました。最新の調査によれば、経理・財務職の求人数は増加傾向にあり、特に国際的な経験を持つ人材の需要が高まっています。また、デジタル技術の進化に伴い、データ分析や予測能力を持つ人材へのニーズも拡大しています。
経理・財務職の求人数は昨年に比べて全体で約33%増加し、特に日本語話者向けの求人は昨年に比べて約79%増加しました。(こちらの求人増加数は、当社が取り扱う求人に基づくデータ)依然として、会計士・税理士資格をお持ちの方を対象とした会計関連のコンサルタントやマネージャー、経理財務マネージャー/アシスタントマネージャー、経理エグゼクティブ、経理事務アシスタントなどのポジションが多くあります。


外資系企業と日系企業の比率は?

外資系企業と日系企業の比率について、多くの方が外資系企業で働きたいと考えるかもしれませんが、JAC Recruitmentがお預かりする日本語スピーカー向けの経理・財務ポジションは、日系企業からのオーダーが多数を占めます。日本・日系文化への理解や、日本語そのものを活かして活躍できるポジションが求められています。しかし、求人数の増加にも関わらず、昨年に比べて、就労ビザの厳格化により、シンガポール国籍保持者または永住権保持者を優先的に採用する企業が増えています。

外資系企業と日系企業の比率は

求められるスキル・経験や求人条件の特徴は?

シンガポールの経理・財務職の求人において、ポジションによりますが、最低でも4~5年程度の関連経験が求められるケースがほとんどです。新卒採用や未経験採用は少なく、実務経験が求められるのが一般的です。しかし、実務経験が十分ある方でも、現地採用の求人条件と応募者の期待が合致しないことがあります。一般的には、4年~10年ほどの実務経験を持つ候補者が求められるケースが多く、この期間の実務経験を持つ人材が特に需要が高いです。応募する際には、自身の経験・期待値が求人条件と一致することを確認し、自身の経験とスキルを最大限に活かすことが大切です。


雇用形態と給与レンジ はどうか?

JAC Recruitment シンガポールがお預かりする求人のうち、多くは「現地採用」を前提としたポジションで、駐在員ポジションは限られています。月額給与水準については、ジュニアポジションではSGD 4,000~5,000程度が一般的で、マネージャークラスではSGD 7,000~9,000程度、シニアマネージャーではSGD 10,000~が一般的な給与とされています。

シンガポールでの経理・財務職の経験は、英語力を活かし、かつ会計資格を持つ人材にとってはキャリア構築の良い機会となります。特にシンガポールではリージョナルヘッドクォーター(地域統括拠点)である企業が多く、多様な経験を積むことができます。また、会計事務所での経験の場合、日系企業の東南アジア進出支援に関わることができ、日本では接することの少ない高位の方々とのつながりを築くことも可能です。

※現地採用と駐在採用の違いや特徴については、以前ご紹介しておりますので、これらの記事をご覧ください。
シンガポールの現地採用とは?シンガポール転職・就職のプロが徹底解説 · JAC Singapore (jac-recruitment.sg)
海外転職に必要なスキルとは~現地採用/駐在などパターン別で解説~ · JAC Singapore (jac-recruitment.sg)


実際の転職事例

以下は、シンガポールで活躍中の経理・財務職の方々の事例です。

事例1)監査領域のプロフェッショナル
30代後半、日本の公認会計士資格をお持ちの方:
国内の複数の監査法人・会計事務所で豊富な経験を積んだあと、シンガポールの大手監査法人でマネージャーの内定を勝ち取る。国際的な視野を持ち、ローカルスタッフのマネジメントも担当。ビジネスの最前線で活躍することができるリーダーとして現在ご活躍中。

事例2)税務コンサルティングのエキスパート
30代前半、USCPA(米国公認会計士)資格をお持ちの方:
国内の大手ファームで税務コンサルティングの経験を積む。その経験が評価され、外資大手コンサルファームの税務部門でマネージャーのポジションに内定を得る。税務分野のエキスパートであり、クライアントのニーズに的確に応える能力を活かして、グローバルに活躍中。

事例3)多才なビジネスプランナー
20代、ACCA(イギリス公認会計士)およびUSCPA(米国公認会計士)の資格をお持ちの方:
日本で経理業務の経験を持ち、シンガポールでキャリアをスタート。資格および職務経験、また優れた英語力を活かし、ビジネスプランニング・マネージャーとして活躍。革新的なアイデアと洞察力を持ち、ビジネス戦略を成功に導く能力があり、現在も即戦力として活躍中。


成功への道:経理・財務職のキャリア戦略

経理・財務職のプロフェッショナルとして、今後のキャリアを築くためには、常に最新の市場動向に耳を傾け、自身のスキルを向上させ、変化する市場ニーズに対応する柔軟性が求められます。同時に、外部環境の変化に敏感でありながら、自身の専門性を高め、積極的に新しい挑戦に取り組む姿勢が、シンガポールの経理・財務職の市場で成功を収める鍵となります。


JAC Recruitmentを利用するメリット

JAC Recruitmentは経理・財務職の転職サポートにおいて確かな実績を持っています。英語スキルに自信がない方でも、専門性を活かしたご転職が実現可能です。経理財務会計の幅広い実務経験と専門知識は非常に重視され、これらを向上させることで、理想的なキャリアパスを築くことができます。当社では、経理・財務職のプロフェッショナルが必要とする方向性やスキルの向上方法について、継続的なサポートを提供しています。業界動向の洞察、そして一人ひとりの経験・スキルを通じて、あなたのキャリアに新たな可能性を見つけるお手伝いをいたします。


経理・財務職 専任担当コンサルタントからのメッセージ

経理財務会計は、英語力に自信がなくても、専門性の高さが勝負の鍵を握ります。単体決算だけでなく連結決算、日本だけでなくリージョン全体を見据えたり、財務会計だけでなく管理会計にも携わるなど、幅広い実務経験を積むことが重要となり、シンガポールでは、このような幅広いスキルセットが高く評価されます。経理財務会計の領域で専門性を磨き、仕事の幅を広げることが重要です。また、マネジメント経験を持つことで、さらなるキャリアの展望が広がります。


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