2018/19年のNational Wage Council・全国賃金評議会(NWC)ガイドラインが5月末に更新されました。下記ジェイ エイ シー リクルートメントによる日本語の要訳となります。

National Wage Council・全国賃金評議会(NWC)
ガイドライン 2018/2019

2017年度の経済情勢と労働市場

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2018年度の予測

シンガポールの経済成長:
   2.5 ~ 3.5%

労働市場: 
   ○電子、精密工学、運輸、倉庫、ファイナンス
   ―教育、ヘルス、社会福祉
   △建設、マリン・オフショアエンジニアリング

インフレーション率:
   0.0~ 1.0%

2018-19年のNWCガイドライン

ビジネス変換・スキルアップにより生産性を高める

23の業界変革マップ(23 Industry Transformation Maps (ITMs))の立ち上げによって生産性とイノベーションを促し、企業能力を強化し、良い仕事、良い賃金を作り出すことで、競争力を維持し、シンガポール人のための雇用を創出する。

経済の再編が続き、雇用の需要が進展するにつれて、NWCは全ての被雇用者が適切で関連のあるところにいる必要性を認識。雇用主には、スキル・フレームワークを採用するとともに、技能訓練とキャリア・パスを推進するための委員会を設置するとともに、個人が行う訓練を支援するために、機関や組合と密接に協力するよう促す。

NWCはSkillsFutureやAdapt & Grow(A&G)などの幅広い政府系サポートは非雇用者のスキルの向上やリフレッシュに役立つとする。

NWCは2017年の雇用主のA&G参加の増加を推奨、プロフェッショナルへの変換プログラム(Professional Conversion Programmes (PCP))等の様々なプログラムにより、高い雇用確保に繋がったとし、 雇用主にもっとそういったプログラムを使用することを主張する。


全ての被雇用者のための賃金ガイドライン(推奨)

様々な企業、セクターをまたいだ、ビジネスの状況、生産性上昇、経済状況を加味しつつも、NWCは賃金上昇の原理は持続でき、フェアであることを再認識している。

良好な業績を上げている雇用主は、賃金の引き上げを労働者に報い、企業の業績に見合う変動報酬を支払うべきである。 十分に成功しているが不確実な見通しに直面している雇用者は、基本給の増加は節度を保ちつつ、ボーナスは企業のパフォーマンスに合わせて還元をすべきである。 十分に成果を上げておらず、不確実な見通しに直面している雇用者は、賃金抑制を行い、ビジネスの手順や生産性を上げる努力をすべきである。


低賃金労働者への賃金ガイドライン(推奨)

NWCは昨年の低賃金労働者への基本給引き上げが功をなしたことから、今年も量的ガイドラインを設定し、基本給をS$1,200からS$1,300 まで引き上げ、S$50-70の昇給を推奨。 また被雇用者のスキルや生産性によりS$1,300以上の低所得者へも適切な基本給の昇給を推奨。

加えて、NWCは企業へ月額S$1,300以下の低所得者に対し、2017年の生産性向上の成果によってS$300-600の特別手当(Special payment)の支給を推奨。

NWCはシンガポールの経済状況、競争力、労働市場、生産性などの要因を検討し、低賃金労働者に対するガイドラインを毎年必要に応じて見直しをする。


アウトソース(外注作業)での低賃金労働者

採択率は去年が49%に対し、今年は44%
昇給無し(コントラクトベース、マーケットレートを払っている、という理由) 


NWCは政府にそのようなサービスプロバイダーに関して特に清掃、セキュリティ、造園(緑化)セクターにおける 落札価格をあげることを促すなどフルサポートを求める。
アウトソースサービス業者は清掃、セキュリティ、造園(緑化)セクターにおける新規契約において、昇給、AWSを入れ込むべきであり、そのサービスを利用する顧客へも新規契約時、もしくは契約更新時に労働者の状況改善が必要な旨を説明すべきとしている。


革新的な賃金モデルProgressive Wage Model (PWM)

NWCは清掃、セキュリティ、造園(緑化)セクターにおいて、革新的な賃金モデル(PWM:カバー範囲としてスキル、生産性、昇進、昇給)を強制的に導入する政府を支持する。
NWCは公共バス、ヘルスケアなどの業界が革新的な賃金モデルとスキルを導入し、明確なキャリアパスを提供することにより彼らの従業員がスキルアップ、昇給することを追記している。


その他NWCによるガイドライン(推奨)

高齢従業員と社会復帰女性
NWCは政府による再雇用年齢の見直しやCPFのレートの見直しを歓迎している。また2018年4月27日にリリースされた、高齢者に優しい職場づくり、仕事づくりを実践するためのスタンダードにより、彼らが能力をより良く発揮でき、雇用の際に選択基準に年齢が使用されないことを指示する。
55歳以上のシンガポール人を雇用した際の11%の補助金であるSpecial Employment Credit (SEC)は2019年まで延長が決まった。
またNWCは社会復帰女性の雇用、維持のために家族に優しいフレキシブルな職場作りを推奨する。


NWC ガイドラインの適用

当勧告は2018年7 月1 日から2019 年6 月30日までを適応期間としすべての被雇用者(マネジメント、経営幹部、専門職、組合員、非組合員、公務員のすべて)及び被再雇用者に適応される。


企業は、賃金交渉にあたり企業の賃金情報、企業の業績などの必要な情報を労働組合と共有すべきである。

NWC は企業に雇用主協会や組合と共に当ガイドラインを活用し問題解決に取り組みことを推奨する。


*JAC Recruitment Singaporeによる要訳
2018年6月3日


尚、原文をご確認されたい方たい方はこちらからご覧ください。


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